NY。
孤高のホームレス・アーティスト、Mr.Mirikitani。
日本名 三力谷 ツトム。

雨宿りのホームレス老人の描く猫のドローイングをキッカケに
女性監督との共同生活が始まる。
そしてあの9・11。
戦争当時アメリカにいた日本人としての強制収容所の記憶。
戦争が引き裂く人間同士の溝。
知らなかった日本人の在米家族。
日本人の誇りとアメリカの懐。。。


揺れ動く老人アーティストの心は
やがて穏やかになっていく。


日本での上映も終わり、見逃した方も多いかも。
「ミリキタニの猫」がDVDとなった。

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本編上映時には当然なかった「来日時の舞台挨拶」や
「広島敬和記念式典出席」の様子などもDVDならではの
特典映像として加わっている。

また、このDVD選書はむしろ主役ともいえる
彼のアート作品と共に映画に関わった沢山の人々のコメント、
監督のインタビュー、歴史の観点からの寄稿など
64ページのブックも読みごたえがある。

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ジミー・ツトム・ミリキタニの本編での言葉:
「もう怒ってはいない。通り過ぎるだけだ。思い出はワシに優しかった。」
は今でも消えることのない深い心情。
近年の中でベスト3に入るドキュメンタリー・ロードムービー作品と思う。


http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/index2.php


見逃した方はこの機会に是非。





「ミリキタニの猫」mixiコミュニティ

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1543999



以下、各国での受賞:
主な映画祭上映&★受賞歴

<2006年>
トライベッカ映画祭(ニューヨーク)        ★観客賞
DOCNZ国際ドキュメンタリー映画祭(ニュージーランド)
レイキャビック国際映画祭(アイスランド)
レインダンス映画祭(イギリス)
バンクーバー国際映画祭(カナダ)       ~観客賞次点
東京国際映画祭   ★<日本映画・ある視点>部門最優秀作品賞


<2007年>
パームスプリングス国際映画祭(カリフォルニア州)
トロムソ国際映画祭(ノルウェー)  ★ノルウェー平和映画賞
ロッテルダム国際映画祭(オランダ)      ~観客賞次点
ビッグスカイ・ドキュメンタリー映画祭(モンタナ州)
                       ★最優秀作品賞
ビッグ・マディ映画祭(イリノイ州)
               ★最優秀長編ドキュメンタリー賞
デュランゴ・インディペンデント映画祭(コロラド州)
        ★最優秀長編ドキュメンタリー賞 & ★観客賞
セドナ映画祭(アリゾナ州)
     ★優秀映画製作賞 & ★ドキュメンタリー作品観客賞
バミューダ映画祭        ★最優秀ドキュメンタリー賞
テサロニキ・ドキュメンタリー映画祭(ギリシャ)
ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭
フィラデルフィア映画祭   ★最優秀長編ドキュメンタリー賞
フィルムフェストDC(ワシントンDC)      ★観客賞
VC映画祭(ロサンゼル   ★最優秀長編ドキュメンタリー賞
EDOCS(エクアドル)             ★観客賞
バイオグラフィルム映画祭(ボローニャ)      ★観客賞
ミュンヘン映画祭(ドイツ)
ダーバン国際映画祭(南アフリカ)
               ★最優秀長編ドキュメンタリー賞
パリシネマ映画祭(フランス)           ★観客賞
ガルウェイ映画祭(アイルランド)
               ★最優秀長編ドキュメンタリー賞
・・・・・・ほか多数