1988年の11月に、社会人になってから
最初で最後の?ロングバケーション、
19日間のハワイ、カウアイ島のステイをした。

ホノルル国際空港からそのまま国内線で
カウアイへ。
ずっとカウアイにいると決めていたのだ。

ハワイの4つの大きな島にはそれぞれ
ニックネームがあり、
カウアイは”Island of Garden”。
初めてのカウアイに心を躍らせた。

レンタカーを借りて島中をまわる。
同じコースを何度もまわり、覚えてしまう。

気に入ったところで、気に入ったアングルになるまで
粘り、写真を撮る。
700枚は撮っただろうか。

島を何度もまわり、
いわゆる観光スポットも、そうでない
普通の商店や通りも、
高い木の連なる並木道も、
夕立のあとに現れるきれいな虹も、
朝晩だけに起こる一瞬の通勤ラッシュも
自然に受け止めることができた。

泊まったところは南の観光客の少ないエリアの
質素なキッチン付きの安宿。

ビーチに出て500mmレンズで夕陽を撮っていると
三脚に立てたカメラを覗きにくる人々。

そしてお気に入りのBar。

木造りのカウンター。

シーサイドは一面海を見渡せる。

夕方には壮大なサンセットという自然のショウ。
本当は別にショウでもないけれど、
毎日ただ日が暮れるだけのことだけど、
都会から来た人間には素晴らしすぎる。

潮騒と
人々の会話と
お店のBGMが重なり合う。

刻々と変化していく空の色。
雲の色。

天井にはファンがゆっくりとスローモーションのように
まわり、ゆるやかにBarの空気をスパイラルさせる。

「ああ、こんなところで、夕陽を見て暮らせればなあ。」




その時からの夢。




自分で撮った地元の写真をポストカードにして
お土産に。

ちょっと和風の入った手作りのランプもお土産に。

BGMにはたまに日本のニューミュージックとかも
流してみて。

地元のお客さんと日本を含む観光客。
若者、カップル、老夫婦。
みんなそこで、ゆるく友達になる。

夕陽に映る笑顔。
笑顔。
笑顔。



脱サラでBarを始めたとあるお店のマスターに
夢を語ったことがある。

「夢は夢として見ておいた方がいいですよ。」とも
言われた。
たしかに仕事となると、甘いものではないだろう。

夢は夢のままの方がいいのか。

あの頃からしてみれば、ほんの少しずつだが
夢には近づいている気もする。

しかしまだ先の先。

極論すれば、Barオープンの翌日に
この世の天国から、本当の天国へ。
(極論です。笑)

夢は見ている時が一番楽しいのか。
実現させてこそ、ハッピーなのか。

まだ結論は出ていないし、
結論をあせるつもりもない。

こんなノンビリした性格が
南の島には合っているのかも?