f81e4cc6.jpg


10b98740.jpg


512c0e5c.jpg



col・lab・o・rate
vi. 共に働く; 共同研究する ((with, on, in))

今や新鮮さという意味では既に使い古された感もうまれながらも、
未だに躍動感もあり、ポジティブに捉えられるキーワード:
「コラボレート」。

言葉としての目新しさは薄らいでいきつつも、
実態としてはこれから「変わった組合せ」という評価を超えて
成長していくであろう新しいダイナミズム。

Swatch X Mercedes = 
Smart
といった有形のプロダクトから、
SuperDRY X MTV = 
MTV THE SUPER DRY LIVE!
といった無形のイベントまで、
主に異業種や、今までは直接の接点のないと思われていた
複数の主体者が、まさに協働でつくりあげていく
新しい着地点にして出発点。

わかりやすいのは 企業 X 企業 であったり、
ブランド X ブランド であったりするが、
ブログやSNSなどのツールの恩恵もあり、
今までつながりようもなかった
個人 X 個人 のコラボも続々と生まれている。

先日、原宿でステキなコラボに出会った。

VISUALIST:
tetsu-low
http://www.tryatworks.com/aboutus/aboutus.html




花火写真家:
福田 武 
http://www.geocities.jp/hanabifukuda


tetsu-low君との出会いは
昨年10月の渋谷ON@OFFでの「ゴールデンタイム」イベント:
http://blog.drecom.jp/cinnamon-flavor/daily/20051020

いつか個人レベル、仕事レベルでコラボできればと
感じていたセンスの持ち主だ。

フクダさんの事はtetsu-low君の
イベントのお知らせで知った。
ちなみに彼ら二人の出会いはリアルでの紹介とのこと。

「花火写真家」。
ずいぶん前に「夕陽評論家」という肩書きを聞いただけで
どんな人、どんな仕事なんだろうと興味の針がグンと振れた
油井昌由樹さんと同じような予感がした。

会場はCafe ratia 
http://www.hyg.co.jp/business/caferatia.htm



最近はこんなキッカケでもないと
なかなか行くこともなくなってしまった原宿の
表参道からちょっと奥に入ったところに
最近オープンしたカフェレストランだ。

「えっ、これが花火?」
「デジタル処理をしていない、フィルムの一発撮り?」
Web上で見たフクダさんの作品にまずは圧倒された。

映像素材と文字と音楽を巧みに構成するデジタルVISUALIST,
20代のtetsu-low君と、
今まで見たこともない(もちろん)アナログ花火のPHOTOGRAPHER、
40代のフクダさんがコラボすると、
一体何が生まれるのか?

就職して初めてのクライアントがニコンであったことから、
Photographyの素晴らしさを知り、
その後CMに特化した5年で映像の奥深さを知った
自分のスタンスからも
このコラボ・アウトプットには期待が高まった。

結果は・・・
デジタルのシャープさ X アナログのあたたかさ、
静止画の強さ X 動画の軽快さ、
そしてもちろんのことであり、最も大切な
tetsu-low君の個性 X フクダさんの個性。。。

フクダさんの魂を込めたショットで
夜空に上がった花火に新たな息吹が吹き込まれ、
その写真が、tetsu-low君の
魂を込めた映像表現でまた新たな息吹を吹き込まれる。
つまり、夜空に上がった花火が2度昇華して目の前に・・
正確には原宿のカフェのスクリーンに、現れたわけである。

(冒頭のPHOTOは、そういう意味では一度目の昇華作品。
 *フクダさんには掲載OKいただきました。)

すばらしいコラボ (=“「X」効果”)がある一方で、
「X」とは名ばかりで、「+」の域を出ないコラボ風もある。

その夜は、“「X」効果”オーラの非常に高い、
ここでしか見られないステキなアウトプットを見せてもらった。

そして、コラボの産物は作品だけにとどまらない。

tetsu-low君とは再会を祝し、
フクダさんとは同世代、ニコンつながり、地元つながりといった
接点も含めて、急速に親しみを覚えることができた。

さらに、コラボ効果は伝播していく。

20代を中心としたデジタル世代のtetsu-lowファンと、
4・50代を中心としたアナログ世代のフクダさんファンが、
作品、イベントを通してそれぞれの新たな世界と魅力を知り、
あらたな出会いをつなげていく。
さらにこのリアルな接点が
tetsu-lowワールド単体でもなく、
フクダワールド単体でもなく、
あらたなワールド感を携えてサイバーでひろがっていく。。。

今日も、今この瞬間も、東京の、いや日本の、世界のどこかで
無数のコラボが始まっているはず。

個人レベル、企業レベルを問わず、
コラボの波動が広がっていく。

時代は「+」ではなく、「」によって、
まさに、躍動感を持って、ポジティブに動いていくだろう。

さて、あなたにとっての 「X」 は?