1981年入学。
フリスビーサークルに入部した。

そもそもその3年前、高校1年から
かなり本格的に始めたフリスビー。

単なる「円盤投げ」ではない・・・
ということはあまり知られていない。
フリスビーはWham-O社の作るブランド名で、
カテゴリー的には「フライング・ディスク」
(そのまんまだけど)と呼ぶ。
元々はパイ焼き皿を投げたところから始まったとも聞く。

高校1年の夏。
雑誌POPEYEの全盛時代で、フリスビーの特集号が出た
週は都内の多くのスポーツショップでフリスビーの
売り切れが続出。そんな時代だった。

学校でもフリスビー熱に冒された何人かで代々木公園に
遊びに行くとその当時、日本で一番(と思われる)大学生サークル
「YOYOGI FRISBEE FAMILY」のプレイに目を奪われた。

「ただ投げるだけ」ではないと雑誌で知ったプラスチックの円盤は
彼らの手にかかるとマジックのように宙を舞っていた。

ツメの上でいつまでもまわっているディスク。

広げた両手の中をきれいに転がっていくディスク。

足で回転をかけて蹴られるとまた宙を舞いだすディスク。

それは、初めて見る「フリースタイル」であった。

その後、フリースタイル以外にもたくさんの競技があることを知った。

滞空時間を競う
「MTA(Maximum Time Aloft)」、
投げてからキャッチまでの走った距離を競う
「TRC(Throw Run &Catch)」、
5人づつが近距離で相手チームの超高速ディスクをキャッチする
「ガッツ(Guts)」、
代々木のような広い公園でParの決まっている
「フリスビーゴルフ」、などなど。

競技によって使うディスクの形状や重さも違う。

そしてアメフトのようにパスをして相手の陣地でゴールする
「アルテ(Ultimate)」。
そのアルテのチームが大学にあったので、入ってみたわけだ。

前置きがとても長くなったが、そのサークルの
創立25周年の集いがあった。

懐かしいグランドに集合して、大OBOGから現役までが
チームを組んでの対抗戦、そして夜はパーティー。

僕は昼の部をちょっと見学程度だったけれど、
ひさびさにグランドにおりてみた。

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そして、20年ぶりになるだろうか、顧問の先生とのスロー&キャッチ。
先生の投げたディスクがこちらに舞ってくるほんの数秒に
20年が凝縮されたような不思議な感覚だった。
(写真はいつまでも若すぎる先生)

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入部したころはまだ創立まもなくできたてのサークルだったが、
卒業してしばらくすると熱心な顧問の先生の指導もあって、
後輩たちは日本一になり、世界大会にも出るようになった。

そんな現役生と1枚のフライングディスクを通して、
空飛ぶ円盤を通して
言葉がなくてもつながっていく。


高1のあの夏、宙を舞うマジック ・・・ たった1枚のプラスチック円盤が
時間をとめ、重力を操る不思議 ・・・ に出会えた奇跡に感謝したい。

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(写真はアルテの競技用ディスク)