トンボが飛び交い、朝夕がちょっとだけ涼しくなると、
秋の気配。

ファッションの秋、読書の秋、スポーツの秋、
はたまた、食欲の秋。。。

秋は秋で好きなんだけど、
夏が終わってしまうのが、寂しい。

ないものねだりというのだろうか。

あのギラギラ照り付ける太陽の光だったり、
澄んだ空に湿った雲が反射する月の夜だったり。

ビールやドリンクのジョッキに流れる雫だったり。
日に焼けた時計の跡や、笑顔に輝く白い歯だったり。

落ち着いたハワイアン柄のシャツや水色のビーチコーマーだったり。
FMから流れる絵に描いたようなサマーミュージックだったり。

そんなものが、急速に惜しくなっていく。

まだ終わっていない夏。

まだ別れたくない夏。