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シナモンを一振り 

一味違うフレーバー。。。 気になるモノ・コト・オモイを綴ります。 FreeHugs、SK8&KLEEN支援中!

2007年12月

9

期待を超えた八丈島 Unexpected Hachijo  Day5

2泊ではあったがゆっくりとできた満天望をチェックアウト。

いよいよこの旅も最終日だ。

最後の晩に息子に聞いてみた。
「八丈、また来たい?」
「うん。ってか、住みたい!」

大人の自分がこれだけ感動したのだ。
純真な子どもにはどれだけのインパクトがあっただろう。

宿の下の横間にもう一度寄ってみた。
この日は快晴。
波も大きくなっていた。

自然の中の人間たちがとても小さく感じられる。
波の直前にちょこんと座る息子はまるで石のひとつと
見分けがつかない(笑)。

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「人間なんて、自然の力にはかなわないよ。」と教えても
説得力がない自分の言葉も、この八丈が補ってくれたような気がする。

今朝も貸切の横間海岸をあとに、
馬力のない軽自動車で南に向かって移動していく。

ここは東京。
TEPCOの電力館に立ち寄った。
渋谷や銀座の電力館にはないもの。
それは本物の風力発電、そして地熱発電だ。

羽根の長さが直径約40m!の風車を真下から見ると
その迫力に圧倒される。

八丈は風の島。
結局は自然の力は偉大だ。

ここからは海岸線に沿って、島の下~右をまわっていく。
こちら側は標高が高いので、とにかく見通しがきく。

どこまでも続く海岸線。切り立った崖。紺碧の海。
絵に描いたような名古の展望だ。

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水平線を眺められる露天風呂、「みはらしの湯」を
堪能して、東側の展望スポットへ。

船で入ってきた底土の港、登りに登った八丈富士、
そして空港周辺の街。

八丈が見渡せる。
まさに島一周だ。

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レンタカーを返し、空港へ。

お土産はそんなに買わなかった。
物を買わなくても十分堪能できたからかもしれない。

羽田までは40分程度。
あちら側の東京が待っている。

アディオス、八丈。

必ず、戻ってくるよ。

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9

期待を超えた八丈島 Unexpected Hachijo  Day4

一夜明けて、満天望からすぐの坂を下っていくと、そこはもう横間海岸。
お盆休みなのに、朝のこの海岸はほぼ貸切状態だ。

ただひたすら繰り返しうごめくうねり。
ただひたすら打ち寄せてくる波。

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そこに向き合う岩。
長年の波との対話で細かくなった無数の石。

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そして関東の海とは比べ物にならないほど少しの、でも
皆無ではない、流れ着いた人工のもの。

海をこんなにひとり(正確には息子とふたり)占めしたのは
初めてじゃないだろうか。

午前中をたっぷりと貸切状態で過ごし
(実際海岸を訪れたのは4組程度)、一旦宿へ戻ってから、午後の行動へ。

徒歩で昔からの街並みを歩き、
街の中心でレンタカーを借りることにしていたのだ。

途中、お昼時になったが、まわりには民家以外食堂らしきものは何もない。
このまま街まで我慢するしかないか、と諦めかけたところで、
売店を発見!

しかし、そこには飲み物のクーラーと、洗剤などの生活雑貨しかなかった。

お昼はビスケットと八丈牛乳。
たまにはこんなのも、悪くない。
(というか、それしかないのだから。。。)

テラスもベンチもない商店なので、地べたに座って食べる。

うん。ビスケットと八丈牛乳。いい組み合わせじゃないか。

地べたに座って食べる、飲むという経験も普段ないので、
地面の様子が気になる。

蟻の行列だ。

ビスケットのかけらを落としてみる。
しばらくするとたくさんの蟻が寄ってきた。
自分たちの体の数倍のかけらを抱えて、巣へと運んで行く。
都会だって同じようなことをすることはある。
しかし、今日は時間がたっぷりあるのだ。
蟻の行列、蟻の仕事をじっくりと観察できた。

垂直の壁さえも巨大なかけらを抱えて、軽々と登っていく。
共同作業の完璧さにしばし感動する。

食堂があったら、椅子に座ってお昼を食べていたら見られない
光景だった。

軽い軽食(笑)をすませ、さらに街へ向かって歩いて行く。

歴史民俗資料館が右手に見えてきた。

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ここでは八丈の歴史、自然、工芸、地形、産物、あらゆるものがわかる。
ゆっくりと見てまわると次の部屋へ。
え、まだあるの?
え、まだあるの?
正直たいしたことはないと思っていた資料館は、とても奥深かった。
にわか八丈ファンに色々なことを教えてくれた。
(展示物について書くと本当にきりがないので、残念ながら割愛。。。)

1時間半ほど資料館を堪能して、さらに街の中心へ歩く。

ほどなくして、ガソリンスタンドの隣にレンタカーを発見。
予約していた軽自動車を借りる。

CVTの調子が悪く、加速が全くのびず、もたつく。
上り坂はエアコンを切らないとスピードが出ない。

が、足と割り切っているので、問題ない。
思い通りにどこへも行けることがとてもありがたい。

2日目にmixiつながりのKさんに教わった、ホテルの跡地に行ってみる。
ここは映画TRICKのロケ地だったらしい。

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今は閉鎖して廃墟となっている。
たしかにこの規模は、この島には必要ないだろう。
なんだか、”Hotel California”の一節を思い出した。

You can check in any time you like, but you can never leave…

左回りで北をぐるりとまわり、
途中、やぎの群れや小島のきれいな風景に出会い、
これまた2日目にKさんに連れてきていただいた
カフェ「空間舎」に再び訪れた。

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ガイドブックにも載っていない落ち着いた空間に、
静かにレイアウトされたインテリア。

スペシャルな宇治金時は、ふわりと口の中で溶け、甘すぎない風味が
乾いた口に広がっていく。

海の目の前、潮騒の聞こえるカフェやバーに憧れたものだが、
こうして緑に囲まれ、少し遠くに海が見えるというロケーションもまた
いいものだ。

かき氷のイメージを超えた一品をいただき、軽自動車で海へ向かって
下っていく。

夕景が有名な千畳岩海岸だ。

流れ出した溶岩が海岸で冷やされ、千畳ものひろさに広がったという。
その黒々とした広大なスペースは圧巻であったが、さらに海岸線まで
溶岩の上を進んでいくと、忽然と目の前が開けた。

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白い飛沫を高くまで飛び散らせて砕ける波。
白い絨毯のように波の泡が拡がり、一面を覆う。
そして遠くには小島が夕景をバックにシルエットでそびえる。

この構成は見る者をなかなか放してくれなかった。


満天望に戻り、島寿司を中心とした素朴にしてリッチな食事をいただく。
腹の底まで八丈に染まり始めてきた。

そしていよいよ最後の夜だ。
9

期待を超えた八丈島 Unexpected Hachijo  Day3

チェックアウトし、まずは次の拠点となる、横間の満天望へ移動。
荷物を置かせていただき、
八丈富士と双璧をなすもうひとつの山、三原山へハイキング。

まずは山の入り口となるところまでタクシーで移動。
西南サイドはかなりのアップダウンがあり、
山のふもとまではかなり距離があるため、
歩きはメインのハイキングを考え断念した。

タクシーが伊勢崎富次郎商店の前に着く。
ハイキングの途中に売店などないので、
ここで飲み物と食料を買っておく。

山道を登る。ひたすら登る。

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途中、道なき道状態になり、また小道が現れる。

鬱蒼とした緑。酸素が多そうだ。

1時間は登り続けただろうか。
せせらぎの音が聞こえてくる。

少し涼しくなってきた感覚。

突然、目の前が開けた。
行く先をせせらぎが横切っている。

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冷たい水で手を洗い、先へ進む。
ガイドブックによれば、目的地はもうすぐのはずだ。

急な斜面を登り、小さな河の堰き止めを超えたところで
木々の奥に、それはあった。
(川口探検隊風)

唐滝。

絶壁から勢いよく流れ落ちる水。

ただそれだけのことだが、
自然の作り出す造形はすばらしい。

しばし眺め、写真を撮ってから来た道を引き返す。

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来る途中にも標識らしきものはあったはずだが、
全く気付かなかったもうひとつのポイントがある。

硫黄沼。

帰りは気をつけてみていたら、地味に立っている標識を発見。
下っていくと、そこにも(また川口探検隊風に)偉大な自然の造形が。

小さな滝から注がれた水は三原山の中腹に
緑色の池となって溜まっていた。

ダブルで美しい光景を見て興奮しながら下りていく。

富次郎商店のある道路まで戻り、
樫立の町から中之郷までてくてくと歩く。

休憩とお昼を兼ねてmixiで事前に行きますよ!と宣言していた
「古民家喫茶 中之郷」へ。
(夏季営業は10月7日で終了。)

あ~、趣ある造り。

聞けば130年前の家を改装してつくったらしい。
あまり重みというかプレッシャーはないのだが、
なんとも形容しがたい落着きがある。
きっと地元の方は、おばあちゃんの家の記憶、
というイメージかもしれない。

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オーダーを済ませ、待っている間にひとつ見たいものが。
裏庭にはヤギのメアリーがいるはずだ。

メアリーは明日葉を食べて顔を黄色くしていた。

シナモンパウダートーストとチャイ、
そしてあずきかき氷が到着。
おなかが空いていたのもあるが、ウマい!

こういう空間を癒されるというのだろう、
と思わず誰もが日記に書いてしまうような
まったりとした時間が流れる。
エアコンではなく、自然の風が気持ちいい。

短い時間ながらも心身共にリラックスできたので、移動開始。
「裏見の滝」は読めばわかるのだが、
裏側から見られる滝。
音を聞くだけだと、メチャこわいのだが(笑)。
現に、そんな勘違いについて説明書きのボードにも記されていた。

三原山のハイキングのあとは、ちょっとの山道はなんともない。
緑深く茂っている山道を通っていくと、
遠くから滝の落ちる音が聞こえてくる。

普通に落ちてきているのに、なぜかスローモーションの
雨のように見える滝。
裏から見る滝もまた自然のなせるすばらしい風景だ。

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港の海の色がとてもキレイと評判の藍ヶ江港までてくてくと下っていく。
ここはとても「絵になる」港だ。
典型的な日本の漁港というイメージでもなく、
海外のそれというわけでももちろんない。
八丈の南の海への玄関口。
その先は大きな太平洋だ。

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港から戻ってくると露天風呂を発見。
「裏見の滝天然露天風呂」だ。

だれでも無料で入れる。
ただし、混浴なので、水着を着用。

正確には裏見の滝から車道を挟んで、
港に下っていく河沿いのがけっぷちに作られた
緑で覆われた小さな公衆浴場である。
ぼーっと外を眺める。
虫の声を聞く。
空を見る。木々を見る。
水の流れを聞く。

無料で、ご自由に。
なんという贅沢だろう。

自然の恵みでまたリフレッシュして、
気になっていたところへ。

明日葉ソフトクリームで有名な中田商店だ。

5時で終わりだよ、というおばちゃんの声に
ギリギリセーフで入り、明日葉ソフトを注文。
抹茶ソフトとはまた違う明日葉独特の風味と
ミルク(おそらく八丈牛乳であろうか)が混ざりあい、
食べた事のない味わい。
そしてすこしザラッとしたような葉の?感触。
乾いた喉に、すーっと八丈が入ってきた。


さらにアルコールと地元料理でエネルギーを補給すべく、
居酒屋「蓮華」へと向かった。

凍ったビヤジョッキで出てきた生ビールが
長い一日に心地よく響いた。


8

期待を超えた八丈島 Unexpected Hachijo  Day2

サンマリーナのいかにも民宿なおいしい和風朝食をいただき、
「そこど荘」でレンタサイクルを借り、いざ標高854mの八丈富士へ。
といってももちろんふもとまでだ。
そこから先はひたすら歩きで登る。登る。

照りつける暑さの中を時折、軽自動車が駆け上っていく。
そして、なんと自転車を押してあがっていく猛者たちも。

ふと振り返ると道の先には真っ青な海。

さらに登っていくと、舗装道路に白いホストが現れて
出迎えてくれた。 
ヤギ君はおそらく野生なのだろうが、
たまには人間に餌でももらうのか
落ち着き払っている。

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山も中腹まで登ってくると、上層部には霧が立ち込めている。
海から湿った空気を直接受け止めるので、
この山には雲がかかっていることが多い。

いよいよ中腹。

そこには素朴な「ふれあい牧場」がある。
濃くておいしいジャ―ジー牛の「八丈牛乳」の産地として歴史のある
牧場だ。
ここまで登ってきて、見下ろすと、左手に底土港、
真ん中に空港の滑走路、その奥に三原山をみて、
右手に八重根港と、島の胴体を一望に見渡せる。
まさにパノラマ・ビュー。

アスファルトの道路をひたすら登り続けてきたので
乾いた喉に2連発。
牧場ソフトクリームと八丈牛乳だ。

濃いのにしつこくない、ホルスタインでは味わえない
ソフトと牛乳で一気に元気が回復!
しばし、牛の表情とともに、島を見下ろす方向で風景を眺める。
ミニチュアのような滑走路や街の風景を楽しむことができ、また
大まかな土地勘もつかむことができた。

ここまであがってくると、風も涼しく心地よい。
海からの風が常に当たるので、雲も山頂にかかることがおおく、
この牧場付近は雲がかかるちょっと下の標高といったところか。

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来た道をくだっていく。
行きはきつかったが、帰りはラクだ。

それにしてもここまでよく登ったなあ~、と思いながら、
ふもとへと標高をさげていく。

ふもとに着くと自転車をとめてあったところからは
さらにすいすいと楽ちんで下っていく。

下りの勢いを利用して、そのまま空港を過ぎて、街の中心部を探検。



中心部といってもどこが中心部かわからないほど、シンプルで素朴。
通りに沿って、スーパーやらガソリンスタンドやらNTTやら。
このあたりが中心になるのかな。

ちょうど、その日の夜に、息子をおいて飲みにこようかと思っていた
Barの近くを通り過ぎているはずだ。

サーフボードを手入れしている青年に聞いてみた。
「あ、ここです。」
なんと、彼はその店の店員君であった。
夜にまた来ることを告げて、宿に戻る。



そもそもこの夏休みに八丈に来ることになったキッカケのひとり、
八丈出身のマイミクさんの「島はいいっすよ。是非!」とい言葉。
当時開いていた青山のとあるBarで八丈イベントにも参加し、
近いうち行きたいという気持ちはつのっていた。

一つ目の宿、サンマリーナの名前をあげたら、
オーナーをよく知っているという。
その日、行こうとしてBarのオーナーも。

サンマリーナのオーナーにmixiつながりの話をしたら、
友人を紹介してくれるという。

山登りで疲れた息子は宿で待機。

友人さんがクルマで迎えにくるまでに、もともとのマイミクさんに
その展開を、遅くなった「着きました!」報告を兼ねてケータイで話したら、
「僕もそいつを紹介しようとしていたんです!
 彼は遠い親戚で、とても頼れるやつなんで。」ということ。

またまた奇遇な八丈ワールドだ。



初対面ながら、ウマいかき氷の店に連れて行ってくれるという。
空間舎という、ガイドブックには載っていないアトリエ・カフェへ
連れて行ってもらった。
「黒蜜キナコスペシャル」はもはやかき氷の域を超えていた。
カフェで、行き帰りのクルマの中で、色々と話していると
島の人たちの感性、時間の流れ方、指向性などがなんとなく
伝わってくる。
間接的に色々共通なつながりもあったりして、楽しく話をさせていただいた。
このお店は気に入り、後日息子と再来することになる。



サンマリーナの夕食は、オーナー自慢のローカルな料理。
派手さはないが、素朴に、シンプルにうまい。
まさに、家庭に招かれて豪華にふるまってもらっている感じだ。



その後、申し込んでいた「夜の森ウォーク」。
今回の旅で唯一の「ツアー」だ。

ミニバンが迎えに来てくれて、他のファミリーと一緒にスタート。

まずは街灯のない田んぼの真ん中、と思われるところでミニバンを停車。

街灯さえもない。
車のエンジンを切ると、闇が訪れる。
頼りはガイドさんの懐中電灯のみ。

ほとんど手さぐりに近い状態でミニバンから降りる。
見上げるとそこには
星、星、星。

月明かりならぬ星明かりだけでも、目が慣れてくると
周辺がうっすらと見えてくる。

強力な懐中電灯で光の線が上空に吸い込まれ、
ガイドさんが星座の説明をしてくれる。
まるで天然のプラネタリウムだ。

さらに進んでいくと、小川の流れる音がかすかに聞こえてくる。


シーッ。


ゆっくりと。



ガイドさんのひそひそ声で、ここが蛍のエリアであるとわかった。
次の瞬間、黄緑色の柔らかい光がここに、そこに、あそこに。

「蛍って、点滅するんだ~。」
生まれて初めて見る本物の蛍に興味津々の息子。

確かに、これだけきれいに発光している姿を見るのは
何十年ぶり、いや、初めてかもしれない、この数は。

小川の音とひそひそ声と足音だけで暗闇の中を進んでいく。

数々の点滅ライトが飛び回る、非日常な空間だ。

夜の森ツアーの最後は、ミニバンで移動して、ポツンとある
島寿司屋の近くに停車。

はい、ここからスタートします。

滅多に往来のない道から一歩入ると、すぐに鬱そうと茂る森だ。

倒木をまたいで進んでいくと、はい、こちらです、とガイドさんの声。

暗闇の中に、ぼわ~っとキノコが光っている。

まるでその下から森の妖精でも出てきそうな光景。

ハッキリと光を感じるもの、小さなツブツブのような胞子群、などなど
色々な種類の光るキノコを見ることができた。

昼間は車が往来する道路から5分ほどの場所だ。
八丈の夜は、神秘の夜だ。



夜の森ツアーが終わり、サンマリーナへ戻る。

一休みしてから、息子はお留守番で、でかける。

こじゃれたバー、「もっこりひょうたん島」へ。

交通手段はもうタクシーしかない。

乗り込んで10分ぐらいだろうか、目的地に着く。

昼間見た印象とは違い、まわりはひっそりとしている。
ほんとにここでいいんだっけ、とちょっと不安になりながらも、
ドアを開ける。



カウンターの中の店員さんの白いシャツがブラックライトで
青白く光る。
お、ここは、島っぽくねえ~。が率直な第一印象。

あまりに自然の力を見せつけられていたので、
西麻布のようなブラックライトに一瞬とまどった。
しかし、それは見た目だけのことで、
ゆっくりしたリズムで店員さんと話していると、
これも八丈、とすぐわかる。
地元のお客さんもかなり多く、その割に
旅行客に冷たい雰囲気は全然ない。

昼間あったアルバイト君はまだ島に来てから数か月。
ちょっとぎこちないところもあるが、
気持ちいい青年だ。そして女性のバーテンダーが2名。

バーボンとナッツでゆっくりと飲んでいると、
しばらくしてマスターがやってきた。

ここを紹介してくれたつながりなどを話していると
色々とつながりがあることがわかった。
あのアーティストさんも訪れたらしい。

3杯ほどいただいて、ほろ酔い加減なところで失礼した。

帰りのタクシーはまた満天の星の下を宿へ向かって走って行った。


8

期待を超えた八丈島 Unexpected Hachijo

20代後半にヨットのクルーとして大島、新島、神津島に
11~12時間かけて上陸した以来の伊豆七島。

正直、そんなに期待はしていなかった。

2007年8月14日、火曜日。
22:30。

日の出桟橋を離れた東海汽船。
期待していなかった自分を見事に裏切る旅が始まった。



Day1

三宅島での停泊をはさんで、早朝の船首に見えてきたHachijo。
船が着く底土の港はいたってシンプル。
八丈太鼓が迎えてくれた。

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近くの雑貨店はのんびりとしたムード。
軒先の赤い現役POSTもなつかしい。

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島で最大のビーチ、底土はこの日、数百人で賑わっていた。
透き通った水。
浅瀬に出ていくと、そこには、ニモのような熱帯魚の大群。

一軒だけの海の家。

振り返ると八丈富士。

黒い砂のビーチも岩場の多いこの島では稀少なのかもしれない。

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前半2日の宿はイーストサイド、底土の国民宿舎「サンマリーナ」。
オーナーとは「mixi X 八丈島」で、色々と人や話がつながった。
おそるべしmixi(笑)。 というか、ありがたやmixi。

昼間はベランダから森の向こうに水平線が見える。
緑が濃い。
藍が濃い。

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初日は底土海岸で遊んだあと、街の感覚をつかむ意味でも
夕食は外でとることにした。

地元の料理が食べたいと調べておいた
郷土料理「梁山泊(りょうざんぱく)」へ。

クラフトワークのお店や地元の書店などを通り過ぎ、やっと現れたお店は、
予約がないと告げると、「ごめんなさい~。」

帰ろうとすると4人テーブルに2人で座っていた青年が声をかけてくれた。
「合い席でよければ、どうぞ。」

聞けば彼らも昨日、この店で出会い、今日もまた来たのだという。
焼酎を酌み交わす彼らは昨日出会ったとは思えない。

小学5年の息子は大人の席に混ざって少し恥ずかしい様子。
ここで奇遇なことが発覚した。

島は何回目?どこから来たの?などと話していたら、
一人は「水泳の指導員として小学校に行っていたこともあります。杉並とか。」
「え、僕ら杉並です。」「え?」

なんと彼は息子の通う公立小学校に夏休み、水泳の指導員として来ていたのだ。
お互い覚えていないが、たしかに話を聞くと遭遇している。
八丈島の梁山泊で8月15日の予約なしの夜に再会したというわけだ。

島寿司、明日葉の天ぷら、その他、数々の地元料理を堪能し、
再会を期して、店を出た。

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途中、街灯に集まってきた虫たちとともにやもりを発見。
ここが南の島であることを再認識する。
歩いて宿に帰ってくると、気付かなかったことが。

周りを畑に囲まれて、夜は街灯もなく文字通り真っ暗。
真っ暗な状況がほとんどない都会に暮らす人間にとっては
ちょっとした恐怖感すら感じる真っ暗な道なき道。
それでもなんとか目が慣れてくる。

うわあ。
見上げれば、満天の星。
うっすらと天の川も見える。

ワクワクのスタートを切ったDay1であった。
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